東洋医学

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東洋医学とは

 陰陽この言葉を知っていますか?
  • 聞いたことがある…見たことがある…かもしれません。でも、どういう意味か完全に説明できるという方はほんの一握りではないでしょうか。
  • ヒトが生まれる前はまだ呼吸をしていません。肺と腎臓は機能していないのです。東洋医学では胎児の状態を『全陽』といいます。
  • ヒトは生まれて、その瞬間から呼吸を始めます。胎児というのは呼吸をしないのにしっかり成長して、確かに生きている…考えるとものすごいことです。そして、ヒトは生まれて…呼吸を始めた瞬間から、陰が生まれます。呼吸の役割とは、酸素を体内に取り入れ、二酸化炭素を排出することです。排出は肺と腎臓が行います。そうやってヒトは生き続け、元気がだんだん減って、最後に『全陰』となると、やがて「死」を迎え、陰界或いは他界になるのです。

『陰陽のバランス』をとる

  • 三吉では、東洋医学に基づき鍼灸推拿(しんきゅうすいな)によって酷使された肉体を蘇らせ、歳をとっても元気でいられるように、ゆっくりと年を重ねながら、陰陽のバランスを整えます。
  • 若さを保つといっても、やはり年齢に応じた治療があるのです。年齢を考えた治療をするからこそ、むしろ効果ある治療が可能なのです。さらに、どのような生活を過ごしたら良いのかなどの相談にも応じています。

季節に合わせた治療

  • ヒトが動物として強くあらんこと、生命力に満ちていること、それには自然に親しみ、四季を楽しんで生きていくことがベースになると東洋医学では考えます。
  • 例えば、春は動きますが、冬は静かです。何のことを言っているのでしょうか?ヒトの身体は様々です。四季で考えても、春はなんとなくそわそわ、うきうきしますし、冬はコタツで丸くなる・・・という訳です。
  • 三吉では、季節を二十四節気に分け治療を決定しています。二十四節気というと同じ1月でも違うということになりますね。日々の患者さんの体調に合わせ細かい配慮のもと、治療を行います。

気とは

  • あいさつの言葉「元気ですか」は、日常生活によく使いますね!では、元は何ですか、気は何ですか?母の陰気と父の陽気から人体の形になり、ヒトは胎児の成長段階で「全陽」と言います。「全陽」でいう気は先天の気を呼びます。元の気も言います。これがわれわれ日常生活によく使う、「お元気ですか」の由来です。
  • あくびをしたり、げっぷをしたり、汗をかいたり、身体は日々気の動きによって敏感に反応しています。食事にしても意識して食べているかといえばそうかもしれませんが、自然にお腹がすいてきて、口に食べ物が入ると味により意識と無意識がまざり、大半は無意識により体内に運ばれます。食塊は、胃から腸に運ばれ吸収されます。食べ物から得たエネルギーは我々の身体の一部になり、活力になります。これらの動きと吸収されたエネルギーは「気」になります。
  • 本来は「氣」と書きます。現代生活では、この気の動きが滞ったり、弱くなったり、体の中のバランスが悪くなったりということがよく起こります。身体に「元気」が満ちていれば、自身の気力によって自己回復していきますが、なんらかの原因でこの流れが悪くなると身体は調和がとれなくなり、痛みが出たり、なんとなく不快だったり、熱が出たり、吐いたり下したり、目がかすんだり…女性であれば、生理周期が乱れたり、生理痛がひどかったり…などなど様々な症状がでてきます。

中国では…

  • 本場中国で鍼灸推拿の施術をおこなうのは『医師』です。中国の医師は東洋医学の医師である「中医師」と、西洋医学の医師である「西医師」がいます。この両方を持つ医師もいます。中国人は身体に何か異変があるときには、まずは食事によって自身の管理をし、それでもダメなら中医師に診察してもらい、「鍼灸推拿」「漢方薬」などの治療を受けます。西洋医学はその後になります。
  • また鍼灸の治療についても、重症な患者さんには入院によって治療が行われています。治療にはステージがあり、それに応じた鍼灸治療を行うためです。
  • さらに1日24時間のうち治療に適した時間というものが症状や年齢、男女によって異なるのです。そのため、1日に2回(午前と午後)治療したり、患者さんによっては1日3回治療を受けるということもあります。ホルモン分泌や自律神経の働きなど、人間の身体は1日のうちでもかなり違ってきます。それを知って治療すれば効果が確実にでる…ということですね。

黄帝内経とは

  • 黄帝内経を読んだことはなければ『医』とは言えない『黄帝内経』は医学書としては中国最古のものであります。東洋医学・鍼灸医学の原典と呼べる位置にある本です。いつ完成するのは、はっきり分かっていませんが、何百年も数えきれないほどの代々の医師たちが臨床経験と知恵で作った経典であると言われます。
  • 聖人たちが残してくれた大いなる遺産は、心ある鍼灸̪によって現在さらにその真価が高められています。黄帝内経の内容がさっばり分からなければ、東洋医学の医師になることはあり得ないのです。 具体的な内容は医学だけでなく、気象学、天文学、薬学、運命学、養生学など。内容は豊富で中華文化の一つの源としての存在であります。

哲学角度から見る黄帝内経

  • 『黄帝内経』が2000年前に書かれた時代の医療は、現在のような先進的な精密機械を利用したりすることは出来ませんでした。その代り、人が生きていることを『全体的に』捉え、生命の営みを緻密に見ていました。そこで得られた知見が示すのは、ヒトと自然の関係、臓器同士の結びつき、心と体との関連といったことでした。
  • 病気だけを問題にするのではなく、その人のライフスタイルや性格、またはその人の住んでいる土地、季節などとの関わりから、総合的に見ていたのです。ヒトが健康で寿命を全うするためにはどのようにあるべきか、哲学の観点から病気を考えていました。
  • 現在も中医学で活用されている『黄帝内経』未病という用語は、『黄帝内経』で初めて使用されました。「聖人は既病を治すのではなく、未病を治す。
  • 既病とは、既に症状が出ている状態。未病とは、病気は体内にあるのに症状が体表面に出ていない、しかし治療しなければいつか必ず病気になるという状態です。

現代人も活用されている黄帝内経

  • 現在人も活用されている『黄帝内経』養生:『黄帝内経』の内容は深く、多岐にわたりますが、例えば、四季の夏養生法は二十四節季で「立夏」から「大暑」までを指します。陽気が最盛の時期で、植物も生い茂る。人体も同様に新陳代謝が旺盛な時期で、皮膚の汗腺が開き汗を出すことにより体温の調節をするので、暑さを防ぐ、湿度を防ぐ、体内外の温度差は激しい変化にならないように冷たい飲食を避けるなどを挙げます。
  • 飲食は他の季節以上に注意しなければならず、湿気により胃と脾臓の気が損なわれ、消化能力が減退します。高温になると消化液の分泌も減少するため胃に負担をかけない飲食が大事です。
  • 睡眠は陽気の長さに応じて「少し遅く寝て、少し早く起きる」。できれば昼寝を取ってください。
  • 冬の病気は夏に治す。冬の病気は陽気が少なく陰気過多が原因になることが多い。冬に風邪をひいたり病気にかかりやすい人は、夏の間に陽気を取り入れ養っておく。
  • 五谷為養、五果為助、五蓄為益、五菜為充、気と味を合わせて、心身のバランスを取って元気で過ごしましょう。
 太極→両義(陰陽) 両義(陰陽)→四象(四季)  四象→八卦
   

『易経』とは

  • 今より3500年前に中国で生まれました。中国で易経が大成した時代は日本では何と縄文時代に当たりますが、当時の中国の人々もまったくの大自然の中での生活を送っていました。そうした時代の中、知恵深き哲人があるがままの天地自然を鋭く洞察して易の基をつくりました。
  • 易は伏犠(ふっき)によって始められ、その後、周の皇帝の文王(ぶんおう)とその子周公(しゅうこう)により大成されたとされ、周易(しゅうえき)ともいわれます。そして「易経」という教典にまとめられたのです。これは後に、儒教の開祖である孔子が、儒教の教典である五経(易経・書経・詩経・礼記・春秋)の筆頭に採用したほどに素晴らしい内容の価値あるものなのです。
  • このように易は、易経という教典を基に古代中国で発展し、現代に受け継がれている皇帝の学問であり、私たちの国では周易、あるいは易学として知られています。中国のかつての皇帝たちは、国を治める過程でさまざまな困難な問題にぶっかった時、易に尋ねて解答を求め、そして易が示す注意点を参考にして立派に国を統治してきたといわれます。つまり易は、皇帝たちにとって陰の名参謀役だったわけです。

『易経』の変化

  • 易の基本的意味は「変化」、すなわち「変わりゆく」ということです。ちなみに、英語では易経のことを「The Book of Changes」とよんでいます。「冬来たりなば、春遠からじ」という言葉があります。凍てつく冬もやがては去り、暖かな春が訪れて万物は活動を始めます。まぶしい太陽の夏の次には実りの秋が訪れ、そしてまた万物が活動を止める辛い冬が巡ってきます。
  • 一日の太陽の動き一つをとってみても、朝は闇を破って東の地平線から昇り、昼は中天に構えて万物にエネルギーを与え、夕方になれば空を赤く染めながら西の地平線に沈んでいく、という変化を繰り返しています。
  • こうした自然の変化と同様に、私たちの人生にも希望に燃える朝もあれば、今が盛りの昼もあれば、意気消沈する夜もあるわけで、刻々と移り変わっていくのが人生というものであります。

『易経』の真髄

  • 易経は太極・陰陽・八卦・六十四卦・三百八十四爻から構成されています。
  • その内容は、私たちが一生のうちで経験するであろう人生の局面(ステージ)を大きく六十四の局面に分類し、さらにその一つひとつの局面を小さく六つに分けて、合計三百八十四もの局面で表しています。人間社会の出来事はいかに複雑な動きに見えようとも、この三百八十四のパターンの中にピタリと当てはまるのです。ですから易では、前者の分類によって「あなたの現在の天の時はこうですよ」と教え、後者の分類によって「したがってこういう方向に進むべきですよ」と示してくれます。そして、その内容も、龍や鳥の一生などを用いて物語風にわかりやすく書かれています。そこに、易経を創った人々の自由奔放な発想と細やかな観察力、尽きることのない知恵の豊かさを感じ取ることができます。
  • 当たるも八卦(はっけ)、当たらぬも八卦(はっけ」と言う言葉がありますが、易占はその程度のものではありません。
  • 周の国王、文王の作といわれます。自然も人生も多岐多様で、八卦(はっか)では単純すぎます。そこで八卦を上下二つに組み合わせることで8X8=64の組み合わせができました。これを易経六十四卦といいます。この六十四卦は、それぞれ決まった順序で記されています。それぞれの名前を卦名といいます。一般的には本卦といいます。六十四卦では自然のみならず、人生や政治などのあらゆることが表現できるようになりました。

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